現在、三代にわたり作陶を続ける伊賀焼窯元・香山窯。その三代目・森里博信さんが手掛けたこのマグは、伝統と新しい感性が融合した一品です。
伊賀焼の象徴ともいえる「ビードロ釉」や、ヘラで刻まれた波状文様、格子状の押し型文様など、わびさびを感じさせる荒々しさに加え、森里さんが京都での修業で習得した京焼の繊細な「印花」を施しています。
端正なフォルムの中に映える艶やかな釉と可憐な文様は、唯一無二の表情を生み出しています。
伊賀焼(いがやき)とは
伊賀焼は、奈良時代を起源とし、古琵琶湖層の土を用いて農業用の種壺や生活雑器が焼かれたのが始まりとされています。桃山時代には茶陶として大成し、ゆがみや焦げ、ビードロ釉などが生み出す独特の“景色”が茶人に愛されました。現在は三重県伊賀市丸柱を中心に、多様な食器や土鍋が作られ、伝統と現代性を併せ持つ焼き物として広く親しまれています。
「生涯を添い遂げるマグ」について
日本各地の窯元(職人)がそれぞれの土地の素材を使って同一デザインで製作しています。シンプルながらも飽きの来ない共通デザインでつくることで、窯元の個性と地域ごとの特色が際立ちます。
生涯補償について
「割れることが不安で普段使いを躊躇してしまう」ことがないよう、そして「職人手作りの製品をより身近に、末永く愛用していただきたい」という想いから生まれたのが、ワイヤードビーンズ独自のサービス「生涯補償」です。
破損した製品を外箱(杉箱)・補償書とともにワイヤードビーンズにお送りいただくことで、何度でも新しい製品へと交換し、お届けいたします。
(詳しくは製品同梱の「補償書」をご確認ください。)
コーヒー本来の美味しさに気づく仕掛け
「生涯を添い遂げるマグ」のデザインは、カップ内側の側面の角度とボトムの丸みによって、コーヒーを注いだ時に対流を生み出します。この対流によって良質なクレマ(エスプレッソの液面に浮かぶキメ細かい泡)が作り出され、香りと温かさを閉じ込めることで、コーヒーの美味しさを最後まで感じられます。
●お取り扱い上の注意
電子レンジ:○
食器洗浄機:×
オーブン・直火:×
初めてお使いになる際は少量の中性洗剤などで洗ってからご使用ください。
○電子レンジのご使用は本品自体も熱くなりますのでご注意ください。
○食器洗浄機・オーブン・直火には使用できません。
○冷凍庫や冷蔵庫には入れないでください。
○強い衝撃や急激な温度変化は、ひびや欠けなど破損の原因となることがあります。
○ひびや欠けが入った食器は直ちに使用をお止めください。
○煮沸や高温での湯煎は破損の原因となるため、お避けください。
○傷つきやすいテーブルなどでの使用時は、マットやテーブルクロスなどを敷いてご使用ください。
○まれに器の底にザラつきがある場合があります。その際は、粗目のサンドペーパーでこするか、器の底同士をすり合わせると滑らかになる場合があります。
○永く美しくご使用いただくために、手洗いをおすすめします。食器用洗剤を使用し、柔らかいスポンジで洗ってください。
○製品の表面に傷をつける恐れがあるため、金属タワシや研磨剤の付いたスポンジ、クレンザーの使用はお控えください。
○茶渋などの頑固な汚れには、台所用漂白剤をご使用ください。
○割れたマグの取り扱いには十分ご注意ください。
○陶器は吸水性がありますので、ご使用後はなるべく早めに洗い、よく乾燥させてから保管してください。
●手づくりの想い *製品仕様について
本製品はサイズや厚みのばらつき、凹凸が見られる場合がありますが、これは手づくりの証です。
・サイズは、高熱の炉の中の置く位置によってばらつきが生じます。
・厚みや凹凸は、職人が釉薬を付けるときの業から偶然生まれるものです。
・内部底面の丸みは、エスプレッソ系コーヒーの良質な泡をつくり出すために工夫されたものです。
どうぞ、職人の心意気がいっぱいの、手づくりの良さを感じてください。