寄木のアクセサリーで知られる Long Tail の世界観を受け継ぎ、創業130年の木材会社の木工職人が、ひとつひとつ丁寧に仕上げた特別な時計です。
その完成までには、Long Tail と木工職人が何度も意見を交わし、細部にこだわって改良を重ねるという長い時間がありました。
木の質感や色合い、形のバランスに徹底的に向き合ったからこそ、シンプルでありながら温もりを感じる仕上がりになっています。
日々の暮らしに寄り添い、長くお使いいただける時計。
愛らしいデザインと確かな木工技術が調和した、特別なひと品です。
ひとつひとつ形に切り出した木を寄せ合わせて、ヤマガラの姿を表現しました。
異なる種類の木が重なり合うことで生まれる表情は、世界にひとつだけのもの。
木目や色の違いが、それぞれの木の個性を際立たせ、自然の美しさを感じさせます。
さらに、目や文字盤の細部にまで寄木を用い、木を丁寧に埋め込むことで再現しています。
細やかな木工技術が織りなすディテールは、アクセサリーのような繊細さと、工芸品としての深みを兼ね備えています。
背面には壁掛け用の穴を設け、さらに安定感のある厚みを持たせました。
棚の上にちょこんと置いても、壁に掛けても、インテリアの主役になる存在感。
その日の気分や飾る場所に合わせて、楽しみ方を選べます。
秒針の「カチカチ」という音がしない静音ムーブメントを採用。
リビングではもちろん、寝室や書斎でも、そっと寄り添う存在になってくれます。
木のぬくもりに包まれながら、静かな時間をお楽しみください。
仕上げには、人にも環境にもやさしいTATARA塗装を使用。
木の呼吸を妨げず、しっとりとした手触りに仕上げています。
長い年月、木と向き合ってきた職人の手から生まれる時計は、使うほどに愛着が深まる相棒になってくれるはずです。
この寄木の時計は、ただ時を知るための道具ではなく、木のぬくもりを暮らしに届ける特別な存在です。
日常に寄り添いながら、流れる時とともに暮らしをやわらかく彩っていきます。
寄木で組まれた板材をNCルーターで正確に切り出し、パーツごとに必要な形状を削り出していきます。
ミリ単位の精度で加工することで、仕上がりの美しさが大きく変わります。
切り出した部材を頭部と胴体に分け、それぞれ丁寧に接着。
木目の方向や色合いを見極めながら、自然な表情を引き出します。
頭と胴体を組み合わせ、全体のシルエットを形成。
ここでも木の収縮や反りを考慮し、わずかな調整を重ねながら接着します。
ハギ合わせた本体を再度削り、最終的なサイズと形に整えます。
表面を滑らかに削ることで、寄木の模様がより鮮やかに浮かび上がります。
時計としての顔となる部分を丁寧に掘り込みます。
目の位置や文字盤の配置は、わずかなズレでも印象が変わるため、繊細な作業です。
時計の心臓部であるムーブメントを収めるための穴を、表の加工とバランスを取りながら同時に掘り込みます。
目と文字盤の掘り込んだ穴にウォールナット材を一つひとつ埋め込みます。
異なる木の色味が加わることで、寄木ならではの豊かな表情が生まれます。
木製の時計針をレーザーで精密に切り出します。
繊細なデザインを正確に再現することで、寄木の時計らしい柔らかな雰囲気が完成します。
時計を自立させるための脚を取り付けます。
角度やバランスを何度も確認しながら固定することで、安定感のある仕上がりになります。
小さなパーツながら時計全体の表情を決める嘴を取り付けます。
わずかな位置の違いが印象を大きく左右するため、慎重に調整を行います。
細部まで丁寧にやすりをかけ、手触りをなめらかに仕上げます。
寄木の継ぎ目が自然に馴染み、美しい一体感が生まれます。
天然の風合いを活かしながら、保護と艶を与える塗装を施します。
木目がいっそう際立ち、温もりある質感が引き出されます。
塗装をしっかり乾燥させた後、時計の心臓部であるムーブメントを組み込みます。
正確に収まるかを確認しながら慎重に取り付けます。
ひとつひとつの工程を経て、世界にひとつだけの寄木時計が完成。
木の表情と職人の技が融合した、長く寄り添える特別な一品です。