アナマルズ誕生のきっかけ

アナマルズ誕生秘話

-2005年のオーストラリアでのクリスマスの朝-

2人の男の子の母親であるルイーズさんの視界に入ってきたのは、
まるで “がれき” のように散らばっている包装紙やプレゼントでした。

プラスチック製の電車、ブロック、トラック… 。プラスチックのおもちゃはまたすぐ新しく購入するため長続きせず、最終的には交換せずに廃棄する事が多いことに気付きました。「クリスマス」の大きな山は、すぐに「ゴミ」の山に見えてしまいました。

環境に配慮した自然素材のおもちゃを子どもたちに

”子どもたちのためにもっと良いものが欲しい”
と思った彼女は、より良い品質のものを選ぶようになりました。
環境に配慮し、製品化後も長期耐えうる自然素材のおもちゃを作りたい。
子どもたちに与え誇りに思えること、そして周りに気軽に伝えられること。
おもちゃとしての旅が終わったときに捨てるのではなく、第二の命を与え、渡った人の一日に喜びをもたらすことができる。
そんなおもちゃを作りたいと思いました。

プラスチックのリスク

2021年1月に発表された研究によると、「プラスチック玩具材料に使用される化学物質の量は、子供たちに無視できない健康リスクをもたらす可能性がある」といわれています。
赤ちゃんや幼児は、おもちゃで遊ぶよりも口に入れたり舐めたりする時間が長いことを知っていた彼女は、プラスチックのおもちゃを与えるのを辞め、十分に魅力的で安全、そして持続可能な解決策を作らなければならないと思いました。

人と環境にやさしい身近な素材で

この考えを基に、アナマルズは2006年に誕生し、持続可能で倫理的、そして触覚に訴えるユニークなおもちゃを発売開始しました。
おもちゃは全て木、ふかふかの布、編み込みといった環境と人体に優しい身近な素材を使用して作られており、可動する手足が特徴です。
2008年までに30カ国以上で販売され、オーストラリア国際デザイン賞(標準オーストラリア部門)を含む15の産業玩具賞を受賞しました。

持続可能なブナの木を使用

ブナの木を使用すると同時に、ブナの木を育てています。
ブナの年間収穫量は現在、新たに成長する木々より少なく、材料としても環境の面からみても持続可能性が非常に高いといえます。
また、非プラスチックのおもちゃといえば、“木製玩具”か“布製ぬいぐるみ”のどちらかが一般的とされますが、両方が混在しているものはめったにありません。
アナマルズがほかのおもちゃと大きく違うのはこの点です。

アナマルズへの想い

ますます複雑になっている世界で、私たちは大切なもの-自然、シンプルさ、友達、楽しみ-を取り戻したい。
大きな記憶に残る小さな瞬間を作り、人生に自然な彩りを与えたい。
アナマルズはそんな想いとともにつくられています。